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おすすめ小説・本2026|けんごさんのおすすめ50冊&読んでおきたい名作
公開日:2022.04.07 更新日:2026.09.25

もくじ
けんごさんおすすめ小説50冊|39〜50
39.その扉をたたく音/瀬尾まいこ
その扉をたたく音
著者:瀬尾まいこ
出版社:集英社
主な版:集英社文庫
ジャンル:青春・音楽・人間ドラマ
29歳の宮路は、ミュージシャンになる夢を捨てきれず、親からの仕送りで暮らしています。
ある日、余興で訪れた老人ホームから聞こえてきたサックスに衝撃を受けます。吹いていたのは年下の介護士・渡部でした。
その音に惹かれてホームへ通ううち、宮路は入居者たちとも関わるようになります。
何者にもなれないまま止まっていた大人が、音楽と人との出会いでもう一度動き始める「大人の青春小説」です。
40.ふたりの窓の外/深沢仁

著者:深沢仁
出版社:東京創元社
ジャンル:恋愛小説
恋人と旅行するはずだった女性。しかし相手の裏切りが分かり、予定は崩れてしまいます。
そこへ見知らぬ男性から、「代わりに自分と旅行しないか」という奇妙な提案を受けます。
春、夏、秋、冬。季節ごとに二人は旅を重ね、少しずつ互いの存在が変わっていきます。
大きな事件ではなく、旅先で交わす会話と距離の変化をじっくり味わう一年間の恋愛小説です。
41.風が強く吹いている/三浦しをん
風が強く吹いている
著者:三浦しをん
出版社:新潮社
主な版:新潮文庫
ジャンル:青春・スポーツ
箱根駅伝を目指す清瀬灰二が出会ったのは、走る才能を持ちながら事情を抱える蔵原走。
灰二は学生寮「竹青荘」に住む10人で箱根を目指すと言い出しますが、住人の多くは本格的な長距離走の経験すらありません。
最初から強いチームではなく、生活も性格も違う10人が「走ること」を通して一つになっていく物語。スポーツものでも、仲間の成長を長く見届けたい人に。
42.よだかの片想い/島本理生

著者:島本理生
出版社:集英社
主な版:集英社文庫
ジャンル:恋愛・人間ドラマ
大学院生のアイコには、顔に大きなあざがあります。
容姿について他人から向けられる視線へ複雑な思いを抱えてきた彼女は、ある本の取材をきっかけに映画監督の飛坂と出会います。
恋をしたことで、これまで避けてきた自分自身の感情にも向き合うことになります。
「見た目を気にしなければいい」という簡単な話にせず、他人の視線と自己イメージの間で揺れる心を描く恋愛小説です。
43.ネバーランド/恩田陸

著者:恩田陸
出版社:集英社
主な版:集英社文庫
ジャンル:青春・ミステリー
名門男子校の学生寮「松籟館」。冬休み、多くの生徒が帰省する中、寮に残った4人の少年たちは七日間を一緒に過ごします。
彼らが始めたのは、互いに秘密を語る「告白ゲーム」。しかしそれぞれが抱えてきた家庭や過去の事情が少しずつ明らかになっていきます。
閉ざされた冬の寮という舞台で、少年たちが一時だけ作る特別な時間を描いた青春ミステリーです。
44.カラスは言った/渡辺優
カラスは言った (中公文庫 わ 27-1)
著者:渡辺優
出版社:中央公論新社
主な版:中公文庫
ジャンル:不条理・ミステリー
いつもの風景の中で、突然カラスが人間の言葉を話します。
「横山さん。第一森林線が突破されました」
ところが語り手は横山さんではなく、「第一森林線」が何なのかも知りません。
意味の分からない一言をきっかけに、日常が奇妙な方向へ滑り始めます。最初から説明された世界へ入るのではなく、「何なんだこれは」と主人公と一緒に進みたい人向けです。
45.狐笛のかなた/上橋菜穂子

著者:上橋菜穂子
出版社:新潮社
主な版:新潮文庫
ジャンル:和風ファンタジー
12歳の小夜には、人の心の声を感じ取る不思議な力があります。
ある日、彼女は傷ついた霊狐・野火を助けたことから、隣り合う二つの領地の争いと、呪われた少年をめぐる運命へ巻き込まれていきます。
日本の山里を思わせる世界と、人ならざるものとの交流を描いたファンタジー。派手な魔法戦より、昔話のような空気と切ない関係を楽しみたい人に。
46.神に愛されていた/木爾チレン
神に愛されていた
著者:木爾チレン
出版社:実業之日本社
ジャンル:人間ミステリー
人気絶頂の中で突然筆を折った作家・東山冴理。
それから長い年月が過ぎ、訪ねてきた編集者によって、天才作家・白川天音との過去が再び浮かび上がります。
二人の女性作家の間にあったのは、友情だけでも敵意だけでもありません。
才能への憧れ、嫉妬、愛情、「書ける人」と「書けない人」の残酷な差を描く物語。創作をした経験がある人ほど苦しく感じる部分があります。
47.彼女が好きなものはホモであって僕ではない/浅原ナオト
彼女が好きなものはホモであって僕ではない
著者:浅原ナオト
出版社:KADOKAWA
主な版:角川文庫
ジャンル:青春・人間ドラマ
自分がゲイであることを周囲に隠している高校生・安藤純。
彼は、BLが好きな同級生・三浦紗枝から告白され、交際することになります。
純には男性の恋人がいます。それでも「異性と結婚し、家庭を持つ普通の人生」に憧れる気持ちもあり、自分の本音と社会が求める「普通」の間で揺れます。
BL文化を題材にしながらも、中心にあるのは性的指向と自己受容、他者との関係を描く青春小説です。
48.光のとこにいてね/一穂ミチ
光のとこにいてね
著者:一穂ミチ
出版社:文藝春秋
ジャンル:人間ドラマ・恋愛
7歳の結珠と果遠は、古びた団地で出会います。
育った家庭も生活環境も大きく違う二人ですが、それぞれに孤独を抱えていました。
やがて離れ離れになった二人は、15歳で再会し、その後も人生の節目で互いの存在と向き合うことになります。
一度きりの恋ではなく、長い時間の中で形を変え続ける二人の関係を描いた物語。人物の人生を長いスパンで追う作品が好きな人に。
49.最悪/奥田英朗

著者:奥田英朗
出版社:講談社
ジャンル:犯罪・群像劇
工場経営者、若者、銀行員など、ごく普通に暮らしていた人々の生活が、小さな失敗や判断によって少しずつ悪い方向へ転がっていきます。
最初から大犯罪を計画している人物の話ではありません。
「ここで一つだけ違う選択をしていれば」という積み重ねが、やがて別々だった人生を一つの事件へ集めていきます。
状況が悪化し続けるのにページを止められない、犯罪群像劇の面白さがあります。
50.葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午
葉桜の季節に君を想うということ (HONKAKU mystery masters)
著者:歌野晶午
出版社:文藝春秋
主な版:文春文庫
ジャンル:本格ミステリー
何でも請け負う「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎は、悪質な霊感商法に関わる調査を頼まれます。
その一方で、駅のホームで出会った麻宮さくらとの関係も始まります。
複数の出来事を追っているうちに、読者自身が無意識に作っていた前提が問われる作品です。
この本は仕掛けを知らずに読むこと自体が大きな価値なので、これ以上の事前情報は入れない方が楽しめます。「騙されるミステリー」が好きなら候補に入れたい一冊です。