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おすすめ小説・本2026|けんごさんのおすすめ50冊&読んでおきたい名作
公開日:2022.04.07 更新日:2026.09.25

「次に読む本を探したいけれど、作品が多すぎて選べない」。そんなとき、TikTokの小説紹介は新しい一冊と出会う入口になります。漫画から探したい人は、TikTokで探すおすすめ漫画もチェックできます。
今回は、人気小説紹介TikToker「けんご📚小説紹介」さんが紹介した50冊を中心に、ミステリー、恋愛、青春、SF、文学、ファンタジーなど幅広い本をまとめました。
タイトルだけでは選びにくいため、それぞれの作品について作者や出版社、どんな物語なのか、どこが読みどころなのかまで紹介します。
もくじ
小説紹介TikToker「けんご小説紹介」とは

けんごさんは、TikTokで小説や本の魅力を短い動画にまとめて紹介しているブック系クリエイターです。
新刊だけでなく、長く読み継がれている小説や、普段は手に取らないジャンルまで幅広く扱っているのが特徴。2026年にはTikTok公式の「The Discover List 2026」にも選出されています。
今回は、けんごさんが紹介した50冊を順番に見ていきます。
けんごさんおすすめ小説50冊|1〜13
1.博士の愛した数式/小川洋子
博士の愛した数式 (KCデラックス)
著者:小川洋子
出版社:新潮社
主な版:新潮文庫
ジャンル:文学・人間ドラマ
交通事故の後遺症によって、新しい記憶を80分しか保てなくなった数学者「博士」。そこへ家政婦の「私」と、10歳の息子がやってきます。
博士にとって毎日の出会いはほとんどが初対面。それでも数字や数式を共通言語にして、三人の間には少しずつ温かな関係が生まれていきます。
数学がテーマでも難しい計算を理解する必要はありません。素数や完全数といった数学の美しさを、人と人がつながるための言葉として使っているのが魅力です。静かで優しい物語を読みたいときに選びたい一冊です。
2.世界から猫が消えたなら/川村元気
世界から猫が消えたなら
著者:川村元気
出版社:小学館
ジャンル:ヒューマンドラマ・ファンタジー
余命わずかだと告げられた30歳の郵便配達員の前に、自分そっくりの悪魔が現れます。
悪魔が持ちかけたのは、「世界から何か一つを消せば、命を一日延ばしてやる」という取引。電話、映画、時計、そして猫。身近なものがなくなっていくたび、主人公はそれに結びついた人や記憶の価値を知っていきます。
「自分の命と引き換えに、この世界から何を消せるのか」というシンプルな問いから、家族や恋人、自分が生きた時間へ話が広がる作品です。
3.乱反射/貫井徳郎

著者:貫井徳郎
出版社:朝日新聞出版
主な版:朝日文庫
ジャンル:社会派ミステリー
一人の幼い子どもの死。その原因をたどっていくと、そこには明確な殺人犯がいるわけではありません。
街路樹伐採への反対、仕事への怠慢、救急医療の利用、飼い犬のふんの放置。社会の中では「そのくらい」と見過ごされそうな小さな身勝手さが連鎖し、取り返しのつかない悲劇へつながっていきます。
子どもを失った新聞記者の父が、その連鎖を追っていく物語です。「法律で裁けない罪とは何か」を考えさせる社会派ミステリーとして強い読後感があります。
4.蛍たちの祈り/町田そのこ

著者:町田そのこ
出版社:東京創元社
ジャンル:人間ドラマ・連作小説
中学生だった幸恵と隆之は、ある出来事をきっかけに二人だけの秘密を抱えることになります。
それから十五年。再会した二人だけでなく、家族や友人、小さな町に暮らす人々の人生までが、その秘密を中心に少しずつ交差していきます。
一つの事件を解くためのミステリーというより、誰かを守るための選択が別の誰かへどう影響するのかを追っていく物語。町田そのこ作品らしい、人間の弱さと優しさの両方を読みたい人に向いています。
5.向日葵の咲かない夏/道尾秀介
向日葵の咲かない夏
著者:道尾秀介
出版社:新潮社
主な版:新潮文庫
ジャンル:ミステリー・ホラー
夏休みを迎える終業式の日。欠席した同級生S君の家を訪れた主人公は、そこで彼が死んでいるのを発見します。
ところが、通報後に死体は消失。一週間後、S君は別の姿となって現れ、「僕は殺されたんだ」と訴えます。
主人公は妹のミカと事件を追い始めますが、読み進めるほど「今見ているものをそのまま信じていいのか」という感覚が揺らいでいきます。不穏で後味の残るミステリーが好きな人向けです。
6.月とコーヒー/吉田篤弘
月とコーヒー (文芸書)
著者:吉田篤弘
出版社:徳間書店
ジャンル:短編集・幻想文学
コーヒー、月、街角、誰かの暮らし。日常のすぐそばにある小さな出来事を、不思議な物語へ変えていく短編集です。
一篇が比較的短く、長編を読み進めるような集中力がなくても少しずつ読めるのが魅力。大事件ではなく、日常の端に置かれたものや、忘れかけていた感情に目を向けています。
寝る前やコーヒーを飲む時間に、静かな文章を数ページずつ読みたい人に合う一冊です。
7.ここはすべての夜明けまえ/間宮改衣
ここはすべての夜明けまえ
著者:間宮改衣
出版社:早川書房
ジャンル:SF・家族小説
2123年10月1日。九州の山奥に一人で暮らす「わたし」は、自分と家族の歴史を書き始めます。
彼女は約100年前、身体が老化しなくなる処置を受けていました。自分だけが長い時間を生きる中で、家族との記憶や過去を言葉にしていきます。
128ページという短さながら、長命化というSF設定を使って家族、身体、孤独、記憶を描く作品です。大掛かりな宇宙SFではなく、人間の内側へ向かうSFを読みたい人に。
8.西の魔女が死んだ/梨木香歩
西の魔女が死んだ
著者:梨木香歩
出版社:新潮社
主な版:新潮文庫
ジャンル:成長小説
中学校へ進んだものの、学校へ足が向かなくなった少女・まい。彼女は初夏の約一か月を、自然に囲まれた祖母の家で過ごすことになります。
まいが「西の魔女」と呼ぶ祖母から教わる魔女修行。その中心にあるのは魔法ではなく、「自分で決める」ということです。
早寝早起き、食事、庭仕事といった日々の積み重ねを通して、まいが自分の心と向き合っていきます。疲れているときに静かに読みたい成長小説です。
9.沈黙/遠藤周作
新潮日本文学 56 遠藤周作集 海と毒薬・留学・沈黙・アデンまで・白い人・黄色い人・男と九官鳥・私のもの・四十歳の男
著者:遠藤周作
出版社:新潮社
主な版:新潮文庫
ジャンル:歴史文学
島原の乱が鎮圧された後、キリスト教への弾圧が続く日本。ポルトガル人司祭ロドリゴは、消息を絶った師を追って密かに日本へ入ります。
そこで彼が目にするのは、信仰を捨てることを拒み、拷問を受ける日本人信徒たちの姿です。
なぜ神は苦しむ人々の前で沈黙しているのか。信仰とは何か。信じ続けることと、人を救うことが衝突したときどうするのか。重いテーマを正面から扱う日本文学の一冊です。
10.星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン
星を継ぐもの【新版】 (創元SF文庫)
著者:ジェイムズ・P・ホーガン
訳:池央耿
出版社:東京創元社
主な版:創元SF文庫
ジャンル:SFミステリー
月面で発見された一体の死体。赤い宇宙服を着たその人物を調べると、死亡したのは約5万年前だと判明します。
人類が宇宙へ進出する遥か以前、なぜ人間そっくりの存在が月にいたのか。
科学者たちは、生物学、地質学、天文学などの証拠を積み重ね、その正体を追います。派手な宇宙戦争ではなく、「科学で謎を解く」こと自体が物語の推進力になるハードSFの名作です。
11.文鳥・夢十夜/夏目漱石
文鳥・夢十夜 (新潮文庫)
著者:夏目漱石
出版社:新潮社
主な版:新潮文庫
ジャンル:日本文学・短編集
可憐な文鳥との暮らしと別れを淡々と描く「文鳥」と、夢のような十の物語を収めた「夢十夜」を中心とした作品集です。
漱石というと長編や難しい文学を想像しがちですが、本書は短い作品が多く、古典文学への入口としても読みやすい構成。
幻想、不安、孤独、死といったテーマが短い文章の中に凝縮されています。現代小説とは違う文体へ入ってみたいときにもおすすめです。
12.きよしこ/重松清

著者:重松清
出版社:新潮社
主な版:新潮文庫
ジャンル:成長小説・人間ドラマ
吃音があり、言いたいことをうまく言葉にできない少年・きよし。
父親の仕事で転校を繰り返す彼は、新しい土地へ行くたび、人間関係と言葉の壁にぶつかります。
「きよしこ」という存在との出会いをきっかけに、自分の声で誰かへ伝えることと向き合っていく物語です。話すことが苦手だった経験や、「本当は言いたかったのに言えなかった」記憶がある人ほど響きやすい一冊です。
13.地雷グリコ/青崎有吾

著者:青崎有吾
出版社:KADOKAWA
主な版:角川文庫
ジャンル:頭脳戦・ミステリー
射守矢真兎は、ごく普通の女子高生に見えて勝負事には異様に強い少女です。
彼女が挑むのは、「地雷グリコ」「坊主衰弱」「自由律ジャンケン」など、誰もが知る遊びへ独自ルールを加えたゲーム。
特殊能力ではなく、ルールを読み、相手の考えを読み、勝ち筋を組み立てていく過程そのものが面白い作品です。ミステリー好きだけでなく、ゲームや心理戦が好きな人にもかなり入りやすい一冊です。