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おすすめ小説・本2026|けんごさんのおすすめ50冊&読んでおきたい名作
公開日:2022.04.07 更新日:2026.09.25

もくじ
けんごさんおすすめ小説50冊|14〜25
14.キケン/有川浩

著者:有川浩
出版社:KADOKAWA
主な版:角川文庫
ジャンル:青春・学園
舞台は成南電気工科大学。その「機械制御研究部」は、略して「機研」。しかし危険な実験や破壊的な活動ばかりしているため、周囲からは文字通り「キケン」と恐れられています。
個性の強い理系男子たちが、実験、部活動、学園祭などへ全力で突っ走る大学青春小説です。
大きな人生訓を語るというより、「学生時代に仲間とくだらないことへ本気になった時間」が後から宝物になる感覚が楽しい作品。部活ものや青春群像劇が好きな人に。
15.風に恋う/額賀澪
風に恋う (文春文庫 ぬ 2-3)
著者:額賀澪
出版社:文藝春秋
ジャンル:青春・吹奏楽
吹奏楽を通して、音楽へ向き合う高校生たちの青春を描いた作品です。
吹奏楽は一人だけ上手くても成立しません。技術、進路、仲間との温度差、勝ちたい気持ちなど、それぞれの事情を抱えた部員が一つの音を作ろうとします。
演奏の結果だけでなく、集団で音楽を続ける難しさと楽しさが中心。音楽系の部活経験がある人はもちろん、「もう一度何かへ本気になりたい」と思える青春小説を探している人へ。
16.オルタネート/加藤シゲアキ

著者:加藤シゲアキ
出版社:新潮社
ジャンル:青春・群像劇
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が当たり前になった社会。
人と出会うこと、つながること、自分を誰かに選んでもらうことがアプリによって可視化される中、三人の高校生それぞれの人生が交差していきます。
SNS時代の青春を扱いながら、最終的には「誰とどうつながるのか」を自分で決める物語です。現代的な題材の青春群像劇を読みたい人に。
17.有頂天家族/森見登美彦

著者:森見登美彦
出版社:幻冬舎
主な版:幻冬舎文庫
ジャンル:ファンタジー・家族小説
京都には、人間だけでなく狸と天狗も暮らしている。
狸の名門・下鴨家の三男、矢三郎を中心に、個性の強い家族、天狗、人間たちが入り乱れます。
父を失った家族の物語でありながら、文章は軽妙で、騒動はどこか可笑しい。京都という実在の街へ妖怪たちの日常を重ねた、森見登美彦らしい世界を楽しめるファンタジーです。
18.杉森くんを殺すには/長谷川まりる
杉森くんを殺すには (くもんの児童文学)
著者:長谷川まりる
出版社:くもん出版
ジャンル:青春・YA
高校生のヒロは、兄のミツへ「杉森くんを殺すことにした」と告げます。
それを聞いた兄が示したのは、まず自分のやり残したことを終わらせ、そして「なぜ殺したいのか」を言葉にすること。
強烈なタイトルですが、単純な復讐劇ではありません。傷ついた人間が、自分の中にある怒りや痛みを言葉へ変えていく過程を描きます。タイトルから想像する方向とは違う読後感を持つ作品です。
19.プロジェクト・ヘイル・メアリー/アンディ・ウィアー
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 (ハヤカワ文庫SF)
著者:アンディ・ウィアー
訳:小野田和子
出版社:早川書房
ジャンル:SF・サバイバル
一人の男が宇宙船の中で目を覚まします。自分が誰なのか、なぜここにいるのかもはっきり思い出せません。
少しずつ戻ってくる記憶から分かってくるのは、太陽に異変が起き、地球が滅亡の危機にあること。そして彼自身が、その問題を解決するため遠い恒星系へ送られたことです。
絶望的な状況を、物理、化学、生物学などを使って一つずつ攻略していくのが最大の魅力。後半の重要な仕掛けは知らずに読んだ方が楽しめます。
20.パレード/吉田修一
パレード (幻冬舎文庫)
著者:吉田修一
出版社:幻冬舎
主な版:幻冬舎文庫
ジャンル:群像劇
東京の2LDKで共同生活を送る若者たち。
学生、会社員、イラストレーターなど、それぞれが同じ部屋で暮らしながら、互いに深入りしすぎない関係を保っています。
そこへ新しい人物が入り込んだことで、平穏に見えていた共同生活の輪郭が少しずつ変わります。
「自分は他人からどう見られているのか」「誰に対してどの顔を見せているのか」。現代的な人間関係の薄さと怖さを描く群像劇です。
21.明日の記憶/荻原浩

著者:荻原浩
出版社:光文社
主な版:光文社文庫
ジャンル:人間ドラマ
広告会社で働く佐伯は、50歳を前に仕事上のミスや物忘れが増えていきます。
病院で告げられたのは、若年性アルツハイマー病。娘の結婚を控え、仕事でも責任ある立場にいる中で、自分の記憶が少しずつ失われていきます。
病気そのものだけでなく、夫婦、仕事、自尊心、愛した人の記憶を描く物語。もし自分の人生を覚えていられなくなったら何が残るのかを考えさせる一冊です。
22.透明な夜の香り/千早茜

著者:千早茜
出版社:集英社
主な版:集英社文庫
ジャンル:人間ドラマ・香り
元書店員の一香は、古い洋館で家事手伝いの仕事を始めます。
そこで暮らしているのは、人並み外れた嗅覚を持つ調香師・小川朔。彼のもとには、普通の香水店では受けないような奇妙な依頼が持ち込まれます。
香りは、忘れていた記憶や人の秘密と強く結びついています。匂いを言葉で描く繊細な文章と、孤独を抱えた人物たちの距離感が魅力です。
23.さみしい夜のページをめくれ/古賀史健
さみしい夜のページをめくれ (一般書)
著者:古賀史健
絵:ならの
出版社:ポプラ社
ジャンル:読書・知識教養
この50冊の中では、一般的な意味での小説とは少し違う一冊です。
進路や将来に迷う中学生・タコジローが、不思議なヒトデの占い師と出会い、「どうやって本を選び、どう読むか」を考えていきます。
読書術を箇条書きで教える実用書ではなく、物語を読みながら「本とどう付き合うか」を考えられる構成。読書を始めたいけれど何を選べばいいか分からない人にも向いています。
24.逆ソクラテス/伊坂幸太郎
逆ソクラテス (集英社文庫)
著者:伊坂幸太郎
出版社:集英社
主な版:集英社文庫
ジャンル:短編集・青春
収録された5編の主人公は、いずれも小学生です。
表題作で立ちはだかるのは、教師が無意識に持っている「この子はこういう子だ」という先入観。子どもたちは、自分たちなりの方法でそれをひっくり返そうとします。
子どもの物語でありながら、大人が読むと自分の思い込みにも気づかされる短編集です。伊坂幸太郎らしい会話のテンポと逆転の気持ちよさも楽しめます。
25.アルプス席の母/早見和真

著者:早見和真
出版社:小学館
ジャンル:高校野球・家族
高校野球を描く作品ですが、中心に立つのはグラウンドの選手ではなく、その子どもを支える母親です。
息子の夢を応援するために生活を変え、進学や寮、保護者同士の関係、試合の結果まで受け止めていく親側の「甲子園」が描かれます。
選手の努力だけでは見えにくい、家族の時間と負担まで描くのが特徴。野球小説を別の視点から読みたい人におすすめです。