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入院や療養で時間がある人へ|毎日少しずつ読み進めたいシリーズ・対になる小説3作

公開日:2026.11.07 / 更新日:2026.11.07カテゴリー:読書・ホビー目的別:学びたい

入院や療養で時間がある人へ|毎日少しずつ読み進めたいシリーズ・対になる小説3作

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急な入院や、自宅でしばらく安静にするよう言われた療養生活。検査や食事の時間以外は、ベッドの上で過ごす時間がとても長く感じられます。スマホで動画を見続けるのにも疲れてしまうし、すぐ読み終わる本では、次の本を家族に頼むのも気が引ける。何日もかけて、少しずつ読み進められる物語があれば、ベッドの上の時間がもっと楽しみになるはずです。

この記事では、入院中や療養中に、毎日少しずつ物語を読み進めたい人に向けて、何日も楽しめるシリーズや、対になる作品がある小説を3作選びました。壮大な世界に浸れるファンタジーのシリーズと、もう1冊と合わせて読むことで物語が広がる作品。1冊を読み終えても、次に読む本が決まっている安心感があります。

TikTokで本を紹介している@kengo_bookさんの『レーエンデ国物語』の紹介動画。ボリュームのある作品ですが、物語の世界に引き込まれたと紹介されています。

この記事の結論

  • 迷ったら、全5巻の壮大な物語にじっくり浸れる『レーエンデ国物語』
  • もう1冊と合わせて読む仕掛けを楽しみたいなら『僕が愛したすべての君へ』
  • 短い話を少しずつ読みたいなら、連作短編集の『茜さす日に嘘を隠して』

入院中や療養中に読む小説の選び方

続きがある作品を選ぶと、本選びに迷わない

シリーズの1冊目や、対になる作品がある小説を選んでおくと、1冊読み終えたときに次の本がもう決まっています。家族やお見舞いに来る人に「次はこれを持ってきて」と頼みやすく、読み終えた余韻のまま続きへ進めます。

その日の体調に合わせて、長編と短編を使い分ける

体調のいい日は長編の世界にどっぷり浸り、疲れやすい日は短い話を1つだけ読む。療養中は日によって集中できる時間が変わるので、長い物語と、1話ずつ区切って読める連作短編集を手元にそろえておくと、無理なく読書を続けられます。

その日の気持ちで、読む本を選び分ける

療養中は、気持ちが揺れやすい日もあります。壮大な物語にどっぷり浸りたい日は長編のシリーズ、気軽に読みたい日は1人の話ずつ区切れる連作短編集と、その日の気持ちで読む本を選び分けると、読書が負担になりません。手元にタイプの違う本を2〜3冊置いておくと、その日の気分で選べます。

毎日少しずつ読み進めたい小説3作

01|レーエンデ国物語|全5巻、架空の国の歴史に浸る戦記ファンタジー

多崎礼さんによる戦記ファンタジーのシリーズの1作目です。続く『月と太陽』『喝采か沈黙か』『夜明け前』などとともに、全5巻で一つの国の物語を描いています。

聖イジョルニ帝国シュライヴァ州の領主一族の娘ユリアは、政略結婚を前に、騎士団長である父ヘクトルとともに、憧れの地だったレーエンデを訪れます。そこで出会ったのが、琥珀色の瞳を持つ黒髪の青年トリスタン。古代樹の森が広がる、恐ろしくも美しいレーエンデを舞台に、物語が動き出します。

魔法は登場せず、心を持った人々が葛藤しながら生きる姿を描いていて、恋愛や友情、家族愛といった人間ドラマの要素も強い作品です。2024年の本屋大賞にもノミネートされました。1冊ごとにボリュームがありますが、そのぶん長い入院生活でも物語の世界に何日も浸っていられます。全5巻を読み終えるころには、レーエンデという国の歴史を一緒に歩んできたような気持ちになれるシリーズです。

  • 著者:多崎礼
  • 全5巻の戦記ファンタジーの1作目
  • 2024年本屋大賞ノミネート
  • 講談社

02|僕が愛したすべての君へ(ハヤカワ文庫JA)|対になる1冊と合わせて読む並行世界の恋

乙野四方字さんの小説です。同時に刊行された『君を愛したひとりの僕へ』と対になっていて、2作とも劇場アニメになりました。

舞台は、並行世界の間で人々が少しずつ行き来していることが知られている社会。両親の離婚後に母親と暮らす高崎暦は、進学校に入学したあと、別の世界から来たという瀧川和音に声をかけられます。和音は、別の世界では暦の恋人だったと話すのです。並行世界の自分は、本当に自分と言えるのか。そんな問いが物語の中心にあります。

対になる『君を愛したひとりの僕へ』は、同じ名前の少年が別の世界で少女と恋に落ちる物語です。どちらも独立した物語として読めますが、両方を読むと世界同士が交差していることが分かる構成になっています。2冊を読み終えたあとに、もう一度最初の1冊に戻りたくなる仕掛けは、時間のある療養中にこそじっくり楽しめます。

  • 著者:乙野四方字
  • 『君を愛したひとりの僕へ』と対になる作品
  • ハヤカワ文庫JA

03|茜さす日に嘘を隠して(講談社文庫)|もう1冊とつながる、大人未満の4人の連作短編集

真下みことさんの連作短編集です。青羽悠さんの『青く滲んだ月の行方』と世界観がつながっていて、2冊を合わせて楽しめます。

登場するのは、就職活動や恋人との関係に悩む皐月、寂しさから人と会いたくなる気持ちを抑えられない愛衣、自分の経験を曲にするシンガーソングライターの文、友人に言えない秘密を抱える智子の4人。誰かに理解してほしい葛藤をひとりで抱える、大人未満の4人の物語です。

連作短編集なので、1人の話を1日分として読み進めることもでき、疲れやすい日でも区切りよく本を閉じられます。読み終えたら、世界観がつながる『青く滲んだ月の行方』へ。@kengo_bookさんもTikTokで2冊セットで読むことをすすめていて、もう1冊を読むことで物語の見え方が広がります。

  • 著者:真下みこと
  • 4人の女性を描く連作短編集
  • 『青く滲んだ月の行方』(青羽悠)と世界観がつながる
  • 講談社文庫

入院・療養中に読みたい3作を比較

本 続く作品 読み方
レーエンデ国物語 全5巻のシリーズ 体調のいい日に長編の世界へどっぷり
僕が愛したすべての君へ 対になる『君を愛したひとりの僕へ』 2冊を読み比べてじっくり
茜さす日に嘘を隠して 『青く滲んだ月の行方』と世界観がつながる 1人の話を1日分として区切って

よくある質問

『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』は、どちらから読めばいいですか?

2作はそれぞれ独立した物語として読めるので、どちらから読んでも楽しめます。読む順番によって物語の受け取り方が変わる構成なので、タイトルや設定で気になったほうから手に取るのがいちばんです。

ファンタジーを読み慣れていなくても『レーエンデ国物語』は楽しめますか?

魔法が登場しない戦記ファンタジーで、恋愛や友情、家族愛といった人間ドラマの要素が強い作品です。紹介動画でも、苦手なジャンルでボリュームもある作品なのに、すぐに物語の世界に引き込まれたと語られています。

シリーズを最後まで読み切れるか不安です。

『レーエンデ国物語』は全5巻と先の巻数がはっきりしているので、読み進めるペースを決めやすいのが特徴です。1日に読む章の数を決めておけば、退院や療養明けまでの目標にもなります。疲れた日は、1人の話ずつ区切れる『茜さす日に嘘を隠して』に切りかえて、無理なく続けましょう。

まとめ

ベッドの上で過ごす時間が長い入院中や療養中は、続きのある物語を選んでおくと、毎日の読書が楽しみになります。壮大な世界に浸るなら『レーエンデ国物語』、対になる1冊と合わせて楽しむなら『僕が愛したすべての君へ』と『茜さす日に嘘を隠して』。その日の体調に合わせて、少しずつページをめくってみてください。

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