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ARTICLE / 読書・ホビー

声と動きで楽しむ絵本おすすめ5冊|TikTok紹介のだるまさん・お月さま・ユーモア

公開日:2026.10.17 更新日:2026.10.17カテゴリー:読書・ホビー目的別:遊びたい

明るい木製読書テーブルに正面表紙5冊。赤だるま/青い月/黄色メロンパンツ/緑のカエル/黄色相撲を巨大に。

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同じ言葉を繰り返すうちに、次のページを待ちたくなる絵本。登場人物の会話を声に出して、おかしさに気づく絵本。親子で読む一冊は、どんな筋のお話かだけでなく、声や絵をどう楽しめるかでも選べる。静かに眺めたい日と、ゆかいなやり取りを読みたい日で、本を替えてみるのもよい。

絵本を紹介するTikTokerのカシカンの絵本(@casican_ehon)の投稿から、おすすめ5冊を取り上げる。赤いだるまさん、夜空のお月さま、メロンパンを見つけたカエルたち、言葉遊びの相撲取り。出版社の案内をもとに、結末を明かさず、それぞれの読みどころを見ていこう。

出典:TikTokの元投稿を見る

だるまさんが|言葉のリズムと姿の変化を楽しむ

かがくいひろしの『だるまさんが』は、ブロンズ新社の絵本。出版社の作品紹介では、だるまさんが左右へ動き、ページをめくると姿が変わる楽しさが案内されている。呼びかけるような短い言葉の後に、絵の変化が待っている構成だ。

表紙のだるまさんには、まん丸い体だけでなく小さな手足がある。顔や姿勢も見どころで、タイトルを声に出した後、次にどうなるのかを待つ読み方ができる。文を速く読み切るより、言葉を区切ったり、絵を見る間を作ったりして楽しみたい。

初めて開くときは姿の変化を眺め、繰り返し読むときは、おなじみの言葉を一緒に言ってみる。その日の気分に合わせて、声を出す側と聞く側を分けなくてもよい。絵のまねをしたくなったら、座ったまま体をゆらすなど、無理のない動きを添える方法もある。

長い会話のある『2ひきのカエル』に比べると、短い言葉と絵の切り替わりを味わえる一冊。掲載カードは『だるまさんが』の単冊なので、シリーズの別作品やケース入りセットと区別して選びたい。

買う前に確認
かがくいひろし作/ブロンズ新社。掲載は通常の単冊絵本。小型ボードブック版とは別に確認する。

おつきさまこんばんは|夜空の顔へ話しかける

林明子が描く、夜空のお月さまの絵本。出版社の作品紹介によると、ネコがいる屋根の上に、金色のお月さまが現れる。ところが黒い雲が通りかかり、お月さまを隠してしまう。月や雲に向けて話しかけるように進むお話だ。

表紙は濃い青の中に大きな黄色い顔。にぎやかな登場人物をたくさん探す絵本とは違い、明るく浮かぶ月の表情をじっくり見られる。短いあいさつを声にして、いまお月さまはどんな顔なのかと眺める時間が似合う。

月が見えたり、雲に隠れたりする変化は、身近な夜空ともつながる。読んだ後に窓から空を見る日があっても楽しい。お話の中の月と実際の月を行き来しながら、こんばんはと声をかける読み方もできる。寝る前に静かに本を開きたいときにも合わせやすい題材だ。

『だるまさんが』の動作の繰り返しとは、絵の中の時間の流れが違う。声を大きくして盛り上げる日より、月や雲の様子に言葉を添えるように読みたい日に選べる。家で開く本として、カード先で書名と提供形式を見ておこう。

買う前に確認
林明子作/福音館書店。掲載は日本語の単冊。英語版やボードブック版とは分けて選ぶ。

メロンパンツ|メロンパンを見つけたカエルの騒動

しぶやこうきの『メロンパンツ』は、アルファポリスのユーモア絵本。出版社の作品紹介では、散歩していたカエルのケロンがメロンパンを見つけ、ひとりじめしようとするところから始まると紹介されている。食べ物を見つけた喜びの先に、どんなことが起きるのかが気になる。

黄色い表紙には、緑のカエルと大きなメロンパンが描かれている。書名の響きにも遊びがあり、食べ物とカエルの組み合わせから、お話を開く前にも話が弾みそうだ。表紙で気になったものを指しながら、ケロンの行動を追っていきたい。

短い言葉の反復が中心の絵本より、登場人物が何かをして、その結果が続くお話を読みたい日に向く。見つけたものを全部自分のものにしたい、というケロンの気持ちが出発点なので、子どもと「どうするのかな」と話しながら進められる。

先に結末を説明せず、ページの中で起きる出来事に付き合いたい。カエルが主役という点は次の一冊と共通しているが、こちらは食べ物をめぐる騒動が中心。同じ動物でも、物語の動きが違うところを読み比べられる。

買う前に確認
しぶやこうき作/アルファポリス。掲載は『メロンパンツ』の単冊。紙・電子の形式は販売先で選ぶ。

2ひきのカエル|棒きれをめぐる掛け合いが続く

クリス・ウォーメルの作・絵、はたこうしろうの訳によるお話。出版社の作品紹介では、大きな池のスイレンの葉にいるカエルたちの会話が案内されている。片方は棒きれを持ち、犬が来たときのために備えているのだと話す。もう片方は、そんなことがあるのかと問い返していく。

用心しているカエルと、疑問を投げるカエル。そのやり取りを声に出すと、お互いの考え方の違いを楽しめる。少しだけ読み声を変えてみれば、いまどちらが話しているかを聞き分けながら、お話を追える。

絵には池やスイレン、カエルの姿がリアルな雰囲気で描かれる。表紙でも棒きれの方を見つめる表情が印象的だ。表情の大きなキャラクターが動く絵本とは違い、会話と周囲の様子を行き来して読む楽しみがある。

単純に棒を持っている理由だけで終わらず、会話の間にも物語が進む。先の出来事は本の中で味わいたい。言葉の反復に加えて、相手の発言へ言い返す掛け合いを楽しみたいときに選べる一冊だ。

買う前に確認
徳間書店/クリス・ウォーメル作・絵、はたこうしろう訳。副題「そのぼうきれ、どうすんだ?」まで合わせて選ぶ。

とっています|同じ音なのに意味が変わる言葉遊び

市原淳の『とっています』は、世界文化社のことば絵本。出版社の公式目録では、同音異義語とナンセンスを組み合わせた作品として紹介されている。表紙には組み合う相撲取りがいて、まず相撲をとっている場面が見える。

普段は何気なく使う「とる」という言葉も、何をとるのかが変われば意味が変わる。声に出す音は同じまま、絵の中では別のことが起きる。そのずれを眺めながら読むところにおもしろさがある。

読み手がすべての意味を先回りして解説するより、同じ言葉が出てきたときに、今度は何をしているのかを一緒に見てみたい。文字を自分で読む日にも、大人が声に出す日にも、音と絵の組み合わせを楽しめる。

カエルの掛け合いが登場人物同士の会話を味わう本なら、こちらは言葉自体の使い方を味わう本。同じ題名を口にしていても、絵が変わると受け取り方が変わる。その発見を親子で共有したいときに手に取りたい。

買う前に確認
市原淳作/世界文化社。掲載は『とっています』。同シリーズの別作品とは分けて選ぶ。

短いリズム、静かなあいさつ、ゆかいな言葉から選ぶ

楽しみたい読み方 作品
言葉と動きの繰り返し だるまさんが
月や雲に話しかける おつきさまこんばんは
食べ物をめぐる出来事を追う メロンパンツ
登場人物の掛け合いを聞く 2ひきのカエル
音と意味のずれを楽しむ とっています

同じ本でも、その日の声の出し方や立ち止まる絵は変わる。短く声を合わせたいならだるまさん、静かな夜の空を眺めたいならお月さま、出来事や会話の続きを読みたいならカエルたち。言葉遊びが気になる日は『とっています』も加えられる。親子が気になった一冊から、何度でもページを開いてみたい。

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