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ARTICLE / 読書・ホビー

心に残る絵本おすすめ4冊|絵本紹介ティックトッカーの思いやりを感じる物語

公開日:2026.10.17 更新日:2026.10.16カテゴリー:読書・ホビー目的別:学びたい

日差しの柔らかい読書スペースに、紹介する絵本の表紙を大きく配置。親子で物語を楽しむ温かさと、大人が読み返す静かな時間を表現する。

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楽しく笑う絵本の時間も好きだけれど、ときには誰かを思う気持ちへ目を向けたい。やさしさを言葉で教える前に、物語を一緒に眺めてみる。登場人物の行動や関係の変化にひかれる絵本なら、子どもと大人で違うところに心が動くかもしれない。

絵本を紹介するカシカンの絵本(@casican_ehon)が、TikTokで心に残る作品として取り上げた本から紹介する。椅子をめぐるやり取り、木と少年、何度も生きるねこ、恐竜の親子のような関係。どの物語から入りたいかを考えて、今日の一冊を選んでみよう。

出典:TikTokの元投稿を見る

どうぞのいす|次の誰かへ続くやさしさを眺める

投稿で紹介される『どうぞのいす』は、香山美子の文と柿本幸造の絵による作品。ひさかたチャイルドの紹介では、うさぎが作った椅子をめぐり、次々と取りかえっこが起こる物語と案内されている。「どうぞ」という言葉が、その後の誰かへつながっていくお話だ。

気持ちを説明する言葉だけでなく、登場する動物が何をするかを見て読めるのが入り口になる。親子でページをめくるなら、次にどんな動物が現れるか、その前と何が変わったかを眺めてみたい。正しい答えを急いで言わせるより、子どもが目を止めた場面を一緒に楽しむ読み方ができる。

温かい絵の雰囲気へひかれる人にも選びやすい候補だ。元投稿も、やさしさが心に残る作品として紹介している。読み聞かせの時間に、物を分け合うやり取りを物語として味わいたい日や、身近な言葉から話が広がる絵本を探すときに見ておきたい。

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文・香山美子/絵・柿本幸造/うさぎの椅子をめぐる取りかえっこの物語

おおきな木|同じ物語を、違う立場から読み返す

『おおきな木』は、シェル・シルヴァスタインの絵本。いつもそこにある木と、成長して変わっていく少年の関係が描かれる。木の側から読むのか、少年の側から読むのかによって、自分が目を向けたくなる部分も変わりそうな設定だ。

読み終えたときの感想を、ひとつに揃えなくてもよい。出版社の案内にも、物語に何を感じるかは読み手の自由だという訳者の言葉が紹介されている。やさしい話として受け取る日も、与えることと受け取ることを考える日もあるだろう。大人が自分のために読み返す候補にもなる。

元投稿が取り上げる旧版に対し、今回のカードは村上春樹訳・あすなろ書房版。作品名が同じでも訳が異なるので、前に読んだ記憶から探す人はそこを見て選ぼう。誰かへ贈る場合も、意味を決めて押しつけるより、相手が自由に読む余白を残したい。

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シェル・シルヴァスタイン作品/今回のカードは村上春樹訳・あすなろ書房版/投稿の旧版とは訳が異なる

100万回生きたねこ|読み終えた後の気持ちを大切にしたい

投稿には佐野洋子の『100万回生きたねこ』も登場する。何度も生きるとらねこを描く、ふしぎな物語だ。講談社の紹介では、子どもと大人、それぞれの人生や経験によって読み方が変わる絵本としても取り上げられている。

楽しい出来事だけで進む物語を探す日とは、少し違う気分で手に取りたい。生きることや大切な存在との関係が描かれる作品なので、あらすじの結末だけを先に知るより、自分のペースで読んでいきたい。感想をすぐ言葉へまとめなくても、気になった絵を見返す時間を持てる。

今回のカードはKindleの電子書籍版。紙の絵本を親子で広げたい場合とは読む形が変わるため、購入前に形式を見ておこう。自分の端末で静かに読むのか、紙のページを一緒にめくるのか。物語への興味と、読みたい姿を合わせて選ぶと、手元に置く形が決めやすい。

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佐野洋子の作・絵/今回のカードはKindle電子書籍版/紙の絵本とは読む形式が異なる

おまえうまそうだな|強そうな恐竜に生まれる気持ちを追う

宮西達也の『おまえうまそうだな』は、ティラノサウルスと生まれたての赤ちゃん恐竜が出会う物語。出版社の紹介によると、赤ちゃんは大きなティラノサウルスを父親だと思い込む。食べようと近づいた相手との関係が、思いがけない方向へ動き始める。

大きくて怖そうな姿と、相手を思う気持ち。その違いへ目を向けながら読むと、恐竜の見た目にひかれた子どもも物語へ入りやすい候補になる。強いことと、誰かを大切にすることの関係を、出来事を通して追っていきたい。

元投稿は親子のような関わりが始まる場面を紹介している。どんな結末になるかを急いで伝えず、表情や行動を一緒に見ていこう。今回のカードは絵本の本体で、同シリーズの別タイトルとは区別して選びたい。恐竜の話から、登場人物の気持ちへ興味を広げたい日に向く一冊だ。

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宮西達也の作・絵/ポプラ社の絵本/ティラノサウルスと赤ちゃん恐竜の出会いを描く

親子で読む日と、大人が読み返す日で選ぶ

身近な「どうぞ」のやり取りから入りたいなら『どうぞのいす』。木と少年の立場を思い浮かべたいなら『おおきな木』。生きることや大切な存在へゆっくり目を向けたいなら『100万回生きたねこ』。恐竜の出会いから関係の変化を追うなら『おまえうまそうだな』が候補になる。

子どもと読むなら、最初から教訓を伝える時間と決めず、気に入った絵や登場人物から話してみたい。読んだ直後に感想が出てこなくてもよい。同じ本をまた選んだ日には、前とは別の場面に目が向くこともある。大人自身のために読むときも、昔の記憶と今の気持ちを比べる余白を持っていたい。

購入するときには、物語の名前だけでなく、訳者や紙・電子の形式も選ぶ手がかりになる。誰かへ渡して一緒にページをめくりたいのか、自分の端末で読みたいのか。その後の時間を想像すれば、同じ作品でも選ぶ形が決まる。贈り物なら、すでに持っている本と重ならないかを確かめておくと選びやすい。

本棚のよく見える場所へ置く一冊を探すなら、表紙の雰囲気も大切にしたい。うさぎ、木、とらねこ、恐竜。子どもが興味を持つ絵から選び、読み進めるうちに物語の関係へ目を向ける形も自然だ。毎回違う本を用意するより、気になった一冊へ何度でも戻れる場所を作っておこう。

物語の後に残る気持ちを、一緒に持ち帰る

絵本を閉じた後、誰かの表情や言葉が少し心に残る。そんな時間を、自宅の読書へ加えてみたい。上の商品カードで本の形式や版を見比べて、いま一緒に読みたい一冊を選ぼう。感じ方を揃えずに楽しめる物語が、手元にある本の魅力になっていく。

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