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秋の絵本おすすめ3冊|ティックトッカーが紹介する落ち葉とお手紙の物語
公開日:2026.10.16 更新日:2026.10.16

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道に落ちている赤い葉っぱを、子どもが宝物のように持ち帰ってくる。せっかくなら、その小さな発見を家でも一緒に楽しみたい。そんな秋の日に手に取りたいのが、落ち葉を遊びや物語へつなげる絵本だ。
葉っぱを集める楽しさを描く本。落ち葉でできた市場を歩く本。葉っぱの手紙が動物たちをつなぐ本。同じ秋の景色でも、読む本が変わると見えてくるものが変わる。季節の行事を教えるためだけでなく、子どもが好きになったものをもっと眺める時間にできる。
今回は、絵本を紹介するTikTokerのカシカンの絵本(@casican_ehon)が「おすすめ紅葉絵本」として取り上げた投稿から、秋の遊びへ広げやすい作品を紹介する。まずは表紙と絵の雰囲気を眺めて、親子で気になる本を選んでみよう。
『おちば』|散歩で見つけた葉っぱが、全身で遊ぶ景色になる
元投稿では、落ち葉を集めたり、落ち葉の山へ飛び込んだりする男の子の姿が紹介されている。文はおーなり由子、絵ははたこうしろう。葉っぱを知識として覚える前に、触れたくなる気持ちを楽しめる作品だ。
赤い葉っぱを見つけた男の子が、集めた落ち葉で遊ぶ。そんな身近な出来事から始まるので、親子の散歩の記憶とも重ねやすい。おでかけした日に読むなら、さっき見た葉っぱを思い浮かべながら、絵の色や動きに目を向けてみたい。
読み聞かせでは、先へ先へと急がず、子どもが気になった場所で止まってもいい。「どの葉っぱが好き?」と指さすだけでも、ページを一緒に眺める時間になる。質問に答えさせるより、選んだ色を大人も隣で見つけるくらいが取り入れやすい。
外で体を動かすのが好きな子には、絵本を読む前に散歩する組み合わせもよさそうだ。反対に、雨の日なら家でページを開き、次のおでかけで探したい景色を話しておく。読む日と出かける日が別でも、秋を待つ楽しみが生まれる。
買う前に確認
文:おーなり由子/絵:はたこうしろう/ほるぷ出版/紙の絵本
『おちばいちば』|葉っぱが商品に変わる、不思議なお買い物
投稿では、さっちゃんがドングリのお馬さんに乗って訪れる「おちばいちば」が紹介されている。西原みのりによる絵本で、木の実のごちそうや落ち葉のスカートなどが並ぶ市場を描く。見慣れた自然のものを、別のものに見立てる楽しさがある。
葉っぱを見て「きれい」で終わる日もあれば、「何に見える?」と遊びたくなる日もある。この本は後者の気分に合う。お店に並んでいるものから、欲しい品を親子で選んでみると、ただ眺めるときとは違う細部が目に入りそうだ。
お店屋さんごっこが好きなら、読み終えたあとに紙へ葉っぱの形を描き、品物の名前を付ける遊びにもつなげられる。実物の落ち葉を集めなくても、色鉛筆と紙があれば始められる。大人が見本を完成させすぎず、何を売るお店にするか子どもに任せてみたい。
物語を楽しむ時間と、ごっこ遊びをする時間の両方を作りたい家庭に向いている。読み終わったら必ず工作をする、という決まりにする必要はない。今日は絵を眺めるだけ、別の日はお店を開く。繰り返し手に取るきっかけを残せるのがうれしい。
買う前に確認
作:西原みのり/ブロンズ新社/紙の絵本
『はっぱのおてがみ』|誰かに届けたい気持ちを、葉っぱにのせて
元投稿が紹介しているのは、山の郵便屋さんが葉っぱの手紙を動物たちに届けるお話。苅田澄子の作、宮野聡子の絵による作品だ。自然の色を眺めるだけでなく、手紙を出す人と受け取る人のやりとりを楽しめる。
落ち葉遊びの勢いとは違い、こちらは誰かを思い浮かべる時間に合う。「誰にお手紙を渡したい?」と話してみると、家族や友だちなど、子どもが日ごろ大切にしている相手が浮かぶかもしれない。気持ちを言葉にする入り口として選びたくなる本だ。
まだ文字を書くのが難しくても、手紙遊びはできる。紙に好きな色を塗ったり、丸を描いたりして、相手の名前を大人が添える。上手な文章を完成させることより、「渡すものを用意する」楽しさを一緒に味わってみたい。
家の中で郵便屋さん役を交代しながら届けるのもよさそうだ。読む、作る、渡すと楽しみが続くので、静かなおうち時間にも取り入れやすい。贈り物をする日だけでなく、いつもの夕方に家族へ手渡す小さな手紙にも似合う。
買う前に確認
作:苅田澄子/絵:宮野聡子/世界文化社のワンダー絵本/紙の絵本
元の投稿では、ほかに『さわさわもみじ』と『もりのおふろやさん』も紹介されている。
散歩・お店・お手紙。今日の遊びから選ぶ
| 今日の気分 | 選びたい本 | 読んだあとの楽しみ |
|---|---|---|
| 外で見た秋をもう一度味わいたい | おちば | 好きな色や葉っぱの形を見つける |
| ごっこ遊びを楽しみたい | おちばいちば | 葉っぱのお店で売るものを考える |
| 誰かに気持ちを届けたい | はっぱのおてがみ | 絵や色をのせた手紙を渡す |
組み合わせるなら、散歩の前後に『おちば』を開き、家に戻ってから『おちばいちば』のお店を考える流れが楽しそうだ。見つけたものを材料にしてもいいし、思い出した色を紙に描いてもいい。外で感じた秋と、家で作る秋がつながる。
『はっぱのおてがみ』は、その遊びを誰かへ届ける方向に広げてくれる。お店の招待状を作る、家族に今日の発見を絵で知らせる、といった使い方もできる。全部を一度に読み切るより、その日にしたいことに合わせて本棚から選ぶと続けやすい。
選ぶときは、子どもが今楽しんでいることを目印にしたい。体を動かす遊び、見立てる遊び、人とのやりとり。どれが得意かを決めるためでなく、今夢中になれる入り口を探すための選び方だ。大人が読んでみたい絵を選び、隣で一緒に楽しむのもいい。
持ち帰った葉っぱから、親子の会話が始まる
いつもの道に落ちている葉っぱも、物語を知ったあとには、遊び道具や品物や手紙に見えてくる。特別な遠出を用意しなくても、散歩で見つけた色を家で思い出すだけで、秋の日の楽しみは少し長くなる。
まずは、親子で表紙を見て気になった本から。読んだあとに何かを作っても、好きな場面の話をするだけでもいい。拾った葉っぱを見せたくなった気持ちに、絵本がもう少し付き合ってくれる。そんな本を秋の本棚へ迎えたい。