ARTICLE / グルメ・キッチン
家でじっくり飲み比べたい。ウイスキー好きTikTokerが紹介する5本
公開日:2026.10.16 更新日:2026.10.16

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いつものウイスキーは決まっている。でも、休日の夜には少し違う香りも知りたい。次の一本を選ぶとき、名前や熟成年数だけでなく、どんな気分でグラスを手に取りたいかから考えると、違いを楽しむ入り口が見つかる。
今回のきっかけは、ウイスキーを紹介する【ウイスキー情報局】HARU.OSAKE(@haruosake.official)の投稿。家に置いておきたい一本や、大きな仕事がまとまった日の一本として、五つの銘柄を挙げている。順位を競うリストではなく、家で過ごす日の楽しみ方がにじむ選び方だ。
ここでは元投稿の順に、各メーカーが案内する特徴と、その特徴から考えられる選び方を整理する。香りの表現はメーカーのテイスティング情報に基づくもので、筆者の試飲体験ではない。全部をそろえるより、今の好みから気になる方向をひとつ選んでみよう。
イチローズモルト ホワイトラベル|家に置く一本の候補から考える
投稿で最初に登場するのは、イチローズモルトのホワイトラベル。投稿者は、家に常に置いておきたい一本として挙げている。特別な記念日だけのボトルではなく、普段の選択肢に入れたいという紹介の仕方が印象に残る。
掲載カードの商品名は、モルト&グレーンのワールド・ブレンデッド・ウイスキー。イチローズモルトの名が付く別のシリーズと混同せず、白いラベルのこの商品から見ていきたい。ボトル名を具体的に覚えておくと、お店でも比較しやすい。
最初の一本を決めるなら、投稿者がどう位置付けているかも参考になる。毎回違う銘柄を探す楽しみとは別に、自分の好みを考える起点を持つ。ホワイトラベルを候補にするのは、そんな家飲みの形を思い描く人だ。
買う前に確認
モルト&グレーン/ワールド・ブレンデッド/掲載カードはホワイトラベル。
グレンモーレンジィ18年|花や柑橘の香りへ目を向ける
投稿では、グレンモーレンジ18年として紹介されている一本。現在の掲載カードは、名前と装いを新しくしたインフィニータ18年だ。メーカーも、従来の十八年をパッケージリニューアルした商品と説明している。
公式の案内では、柑橘系果実と花を思わせる香りが特徴。アメリカンオークのバーボン樽で熟成し、一部をオロロソシェリー樽で追加熟成する造りが紹介されている。熟成年数の長さだけでなく、果実や花の方向から候補にしたい一本だ。
食後にゆっくり過ごす日や、好きな音楽を聴きながら香りに意識を向けたい日。そんな場面を思い浮かべて選べる。普段はスモーキーな銘柄が中心という人にも、異なる方向を比べる候補として見てほしい。
買う前に確認
シングルモルト/掲載カードはインフィニータ18年・700ml。投稿の旧名称から名称・パッケージが変わった商品。
スプリングバンク10年|甘さと潮気の重なりを知りたい日に
スプリングバンク10年は、投稿者が大きな仕事を終えた場面と重ねて紹介する銘柄。日常の中でも、区切りの日に手に取りたいという気持ちが伝わる。入手の難しさをあおるより、自分ならどんな日に開けたいかで考えたい。
蒸溜所は、バーボン樽とシェリー樽を組み合わせた熟成と、軽くピートを利かせた造りを案内している。現行のテイスティング情報には穀物や果実、蜂蜜のニュアンスと、余韻の塩気が挙がる。甘さだけではない重なりに関心がある人の比較候補だ。
ラフロイグのようなはっきりしたスモークを知る前に、軽いピートのある銘柄を見てみるという選び方もある。違いを言葉にできなくても、どの特徴が気になるかを考えるだけで、次に選ぶ方向を絞りやすい。
買う前に確認
シングルモルト/10年熟成/掲載カードは700ml・並行輸入品。メーカーの香味案内は現行リリースのもの。
ザ・マッカラン レアカスク|樽の個性を、特別な日の楽しみに
投稿で、人生の節目と重ねて挙げられているのがレアカスク。誰かと同じ記念日を用意する必要はない。自分にとって大事な出来事を、ゆっくり振り返る一本として見ていきたい。
サントリーの公式ページは、シェリーで風味付けしたオーク樽へのこだわりを紹介している。アメリカンオークとヨーロピアンオークの樽を選び、原酒を組み合わせる造りだ。樽がもたらす色合いや奥行きに関心がある人に、比較する理由がある。
高いものだから良い、と選び切らず、どういう造りに魅力を感じるかを先に考えよう。贈る相手が樽の違いを楽しむ人なら、その話題まで一緒に選べる。自分用なら、落ち着いて向き合える日を思い描きたい。
買う前に確認
シングルモルト/シェリーで風味付けしたオーク樽を使用/掲載カードは700ml・43度。
ラフロイグ10年|スモーキーな香りを選ぶ一本
最後は、個性の強さを言葉にして紹介されているラフロイグ10年。元投稿では好みが分かれる存在として登場する。万人向けとまとめるより、スモーキーな香りが好きか、知ってみたいかで考えると選びやすい。
公式は、ピートや磯を思わせる香りに、バニラやクリームのような滑らかさを合わせ持つと案内している。香りの強さだけをイメージするのではなく、甘い要素との組み合わせにも目を向けたい。メーカーはハイボールでの楽しみ方も紹介している。
家での一本を増やすときは、似た方向を重ねる方法も、違いの大きな銘柄を選ぶ方法もある。今まで果実系の香りを中心に選んできた人なら、スモークという別の軸を比較する候補になる。
買う前に確認
シングルモルト/10年熟成/掲載カードは750ml・ギフトセット表記。セット内容は商品ページで選ぶ。
普段の一本と、気分を変える一本を分けて選ぶ
投稿者のように家の定番を考えるなら、まずはホワイトラベルの位置付けに注目したい。そこから、花や柑橘の香りならグレンモーレンジィ、甘さと潮気の重なりならスプリングバンク、樽へのこだわりならレアカスク、スモークならラフロイグという見方ができる。これは優劣の順ではなく、次に知りたい方向を探すための整理だ。
飲み比べも、一度に全部を開ける必要はない。別の日に楽しんだとき、どんな香りが印象に残ったかを短くメモしてみる。銘柄名だけの記録より、自分の好みへ戻る手がかりになる。量を増やすことより、気になった一本にゆっくり向き合いたい。
好きな香りが分かると、家で過ごす時間も選びやすい
次の一本が決まらないときは、名声や熟成年数だけで決めなくていい。普段の気分、区切りの日、知ってみたい香り。自分が楽しみにしたい時間と重ねて選ぶと、ボトルを探す時間にも理由が生まれる。お酒は二十歳から。自分のペースと適量で楽しもう。